2008年12月 アーカイブ

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新CEOのLeslie G. Sarasin着任

FMIの新CEOLeslie G. Sarasin氏が着任

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10月にボストンで開かれたFMI理事会で、Leslie G. SarasinがFMIの新CEOとして正式に承認され、11月に着任した。

上記写真は、歴代CEOに囲まれた新CEOのLeslie G. Sarasin(中央)。左は、Robert O. Aders (任期:1977 –1993)。右はTimothy M. Hammonds (任期:1993 – 2008)。


新CEOであるSarasinは、1999年よりAmerican Frozen Food Institute (AFFI;全米冷凍食品協会)のCEOを務めており、AFFIの関連団体である全米ヨーグルト協会の社長も兼任し、全米冷凍ピザ協会、冷凍ポテト賞品協会、国際冷凍食品協会、テキサス・メキシコ冷凍食品協議会、食品加工と環境問題会議などを管理・監督している。

Sarasin新CEO就任挨拶

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 FMIのCEOに就任するにあたり、前職の米国冷凍食品協会 (American Frozen Food Institute) のプレジデント兼CEOの時と同様に、業界各社と共にさまざまな仕事に取り組めることを楽しみにしています。FMIが先導的に活動することで相乗作用を生みだせるような新たな方策をできる限り見出す所存です。業界にとって重要な課題に直面した際に全員で関与することによって強力な解決策を打ち出していきましょう。この1年を振り返ると、協力関係がなければ達成し得なかった成功がもたらされました。この一点をとっても、我々が直面するであろう困難がどのようなものであれ、2009年以降の展望は明るいといえます。

 FMIに着任後、世界CEOフォーラム (Global CEO Forum) に出席しました。このフォーラムは、共通の問題に取り組む世界中のパートナーと知り合う絶好の機会となりました。また、加工食品製造者協会 (Grocery Manufacturers Association) との協力関係を強化すべく、FMIのスタッフと共に、同協会との会合を何度か持ちました。協力し合うことで、努力を無駄に重複させることを排除できます。これとは別に、FMI理事長であるSteven C. Smith氏がワシントンDCで、食品業界の主要企業の役員との昼食会を主催しました。昼食会の開催は私にとりまして、FMIを代表し、新たな協力精神で業界関係者と接することのできる有益な場となりました。

 今年は歴史的な大統領選があったため、波乱にとんだ一年でした。この場を借りまして、新しい政権と議会に歓迎の意を表したいと思います。新政府に働きかけつつ、FMI会員社にとって重要な課題を推進し続けるつもりです。

 日本の会員社とお目にかかれる日を心待ちにしています。また、皆様にとって重要な問題に共に取り組んでいきましょう。

FMIデイリーリードから見た2008年と2009年展望

【2008年を振り返って】
食品産業界にとって2008年は、課題や新しい環境など話題の多い一年でした。そして2009年もその傾向は変わらないでしょう。FMIデイリーリード年末特別版「その1」では、今年の重要なトレンドや出来事を取り上げ、「その2」では、来年の業界予想をお届けします。

今年の大きな関心事は、経済環境と食の安全だった。消費者心理の冷え込みと販売促進につなげたい小売業の思いが重なり、クーポン利用率が記録的に高くなったことも今年の特徴の一つである。スーパーマーケット各社は、PB商品に力を入れ、同時に、食品のお買い上げに応じたガソリン割引企画も打ち出した。消費者が外食を控えるようになったため、自宅で調理する食材を提供するスーパーマーケットの売上は伸びた。各社は、輸送費削減のため地元生産商品を積極的に打ち出し、同時に環境問題に興味を持つ消費者へのアピールとした。新しいロゴの導入や小型店舗の展開も多かった。

一方、政府はスーパーマーケットに対し、新しい規制を設けた。それは、肉類、青果、特定ナッツ類に関する原産国表示の義務化である。クレジットカード手数料公平化法は、小売各社がクレジットカード会社や銀行とカード仲介手数料を交渉する権利を認めるものであるが、米国議会でFMIや他の小売団体が戦ったおかげで、大きく進歩した。組織化された小売犯罪を連邦レベルの重罪とみなす法案もFMIを中心とした団体の働きかけで提案された。

FMIは、食品産業界で経験のあるレスリー・G.サラシン氏を新しい社長兼CEOに迎えた。消費者行動を追跡した調査に基づく新しいトレンドを提案し、さまざまな会議も主催していく。FMIによるリーダーシップ開発フォーラムである「Future Connect」は、2009年5月4日~6日までダラスで開催される。

【2008年気になったニュース】
・ウェグマンズの新しいロゴ、企業の歴史を彷彿とさせる (9/27)

・テスコ、米国での拡大計画を保留 (3/30)

・Fresh & Easyフォーマット、さまざまな反応 (4/6)

・TOPSマーケット、新しい経営陣を任命 (4/15)

・ウォルマート、新しいロゴを導入 (6/29)

・パブリックス、フロリダのアルバートソンズの店舗を買収へ (6/10)

・ALDI、全米展開へ (7/6)

・新しい Stop & Shop のロゴ、同社の微調整の一つ (8/21)

・セーフウェイ、いかにして自社ブランド商品を販売するか (7/13)

・パブリックス、商品価格引き下げを継続 (8/9)

【2009年予想】
FMIデイリーリードの年末特別版「その1」は、2008年の重要なトレンドやトピックをまとめたものでした。今回お届けする「その2」は2009年スーパーマーケットの店舗で起こると我々が予想される出来事についてまとめます。

2008年の様々な課題は、まだ業界企業各社の記憶に新しいですが、さらなるチャンスや解決策が出てきそうなのが2009年。オバマ政権と民主党主導議会が1月にスタートし、FDAは今まで以上に輸入商品への過失が増えそうなので、食品安全に関する法案の提出が増える。そして労働組合はEFCA(従業員選択の自由法、つまり、企業組織内での秘密投票を排除するもの)施行に向けて圧力をかけてくる。小売各社が、クレジットカード手数料に関し、クレジットカード会社や銀行と交渉できる法案や組織化された小売での犯罪を連邦重罪とする法案などは、新しい議会で、大きな進歩を遂げるであろう。

消費者は、引き続き消費を抑えるものと思われるが、これが、食品小売業にとって主な成長可能性となる。レストランなどでの外食が減るにつれ、小売業が提案する節約型であり、健康にもよい「自宅で調理して食べる」ということがお客さまをひきつけることになるだろう。そしてこのことは小売業にとって自社ブランド商品を売り込むチャンスにもなる。

FMIは、これらの動きを新しく立ち上げた「プライベート・ブランド・イニシャティブ」や5月6日から8日にダラスで開催される「マーケテクニクス」でこれらの革新と成功をつかむお手伝いを提供する。小売企業、卸売業、サプライヤーは、緊急に必要とするリーダー開拓をFMIの初めての「フューチャー・コネクト」でスタートできる。このプログラムは、5月4日から6日にダラスで開催。FMIは、他の企画同様に、サステナビリティ、とくに水産物や炭酸ガス排出削減に取り組む企業を中心に、への取り組みを積極的に働きかけていく予定。FMI主催の会議や業界情報についてはFMIのウェブサイトをご覧ください。

【各社の予想】
どの項目が2008年貴社にいちばんの影響を与えたか?
   
   エネルギーと食品コスト   63.52%
   食の安全           24.19%
   仲介手数料           6.45%
   組織化犯罪           4.03%


貴社が2009年に導入するであろうコンセプト(方針)とは?


   プライベートラベル商品強化     47.30%
   調理済み食品の強化         18.92%
   栄養ランク情報の表示        17.57%
   小型店フォーマット          10.81%
   ショッピングカート清掃         5.41%

2009年どういうことがさらに重要になってくるか?

   プライベートブランド商品       44.67%
   オーガニックや地元生産食品    25.41%
   店内マーケティング           10.25%
   調理済み食品             10.25%
   ニッチマーケティング          9.43%

【FMI2009年前半のイベント】

ロス対策会議          3月1~4日  サンディエゴ

サプライチェーン会議     4月5日~8日 マイアミ

フューチャーコネクト      5月4日~6日 ダラス

マーケテクニクス        5月6日~8日 ダラス

サステナビリティ・サミット   6月15~17日 サンフランシスコ

以上